四国八十八箇所霊場の第二十二番札所は、平等寺。徳島県阿南市新野町秋山にある、本尊が薬師如来の真言宗の寺院です。 二十一番札所から約11.7kmのところにあります。
弘法大師がこの地でご修行のみぎり、薬師如来を感得し、自ら尊像を彫刻して本尊としました。この時、楊杖で大地を掘ったら、乳のような霊水が湧き出たので「白水山」の山号をつけたそうです。 その白水の井戸からは、今もどんな日照りにも枯れることなくこんこんと霊水が湧き出ており、万病に効くといいます。お遍路さんの多くは、これを有難いと頂いていかれます。
手足の不自由をうばわれて遍路になり、この地で足腰が立つようになったなどの霊験記を額にして、イザリ車と共に納めてあったりなど、本堂には四国遍路によって救われた人の品々がたくさん入っています。 |