四国八十八 札所のご紹介【第16番】
   
  

  四国八十八箇所霊場の第十六番札所は、観音寺(かんのんじ)。徳島県徳島市国府町観音寺にある、本尊が千手観世音菩薩の真言宗の寺院です。十五番札所から約1.7kmのところにあります。 

 聖武天皇の勅願道場であったこの寺は、天平13年に創建されたと伝えられています。弘仁7年(816)に弘法大師が留錫し、ご本尊の千手観世音菩薩と脇士の不動明王・毘沙門天を刻まれ安置されたそうです。

 天正年間の頃 兵火に焼かれましたが、万治2年(1659)、阿波藩主蜂須賀光隆の支援を受け再建されました。

 こちらのお寺に保管されてる「観音寺縁起」には、両親とともにお遍路をしていた高松伊之助さんという盲目の方が、ご本尊の霊験により、目が見えるようになった実話などが記されてるそうです。 また、本堂には炎に包まれた女性が描かれた奉納額が掲げられています。これは、明治の頃、宮崎シヨさんというお遍路さんが雨宿り中に、濡れた白衣の裾が燃え出し、自分の過去の過ちをお大師様が戒められたのだということで反省し、奉納された絵馬だそうです。

 

 

 

 




 

     
     
  バックナンバー (以前のお話は下記をクリックしてご覧ください)  
      >> バックナンバーを見る