宝印は何に頂き、どのように保存するの?
   

 納経とは07.納経と納経料についてでもふれましたように、各札所でお経を唱えたり写経を奉納した印に、納経帳などに宝印(ご朱印)を頂くものです。 ご朱印が頂けるものは3種類(納経帳・印取り白衣・納経軸)があります。各寺の本堂と大師堂のお詣りの後、ご朱印を頂きます。

 宝印を受ける専用の帳面を、納経帳、ご朱印帳、集印帳などと呼びます。納経帳は重ね印といって2回、3回とお詣りするたびに朱印のみ重ねてゆきます。約10回の巡拝でほぼ全体が赤くなってきます。納経帳は軽くて、渇きの早い高級和紙でできたものがお勧めです。

 印取り白衣(集印白衣)はご宝印を頂きやすいように札所名とご詠歌が全体に印刷されていますので便利です。 印取り白衣は、お遍路さんの旅立ちの時(浄土の世界へ)に着せてあげるために準備し、大切に保管します。お浄土への通行証でもあります。

  納経軸(ご朱印軸)は、全てご朱印を頂いた後、表装をし、家宝として家庭行事の折々にお飾りできます。

  四国八十八ヶ所を巡拝し納経をすると掛軸と納経帳ごとに各1枚ずつ、札所の御本尊の小さな御影(おみえ)札が頂けます。有り難い御本尊御影札を粗末にしないように御影札保存帳に保管したり、額や屏風・掛軸などに表装したりします。
  ※どのように御影表装仕上げがなされるのかは、
    こちらから覧頂けます→御影軸表装

 納経をして、仏様のご加護や故人の冥福を祈ることが本来の姿です。宝印はご本尊の分身に当たるもので、頂いたお納経はあなたのお守りとなります。普通のお守りは、大体1年で変えなければならないと云われますが、これは一生あなたを守って下さるお守りとなりますので、一年でお炊き上げするのではなく、末永く大切に奉持します。

 





 

     
     
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