お遍路さんといえば、白い着物に手甲をはめ、脚半をつけて、肩にはサンヤをかけ、スゲ笠をかぶっている姿が浮かぶのではないでしょうか。
では、どうしてこの様な姿で巡拝をするのか皆さんはご存知でしょうか?!
この姿・・・お遍路さん以外にも見たことがある!似たような格好を目にしたことがある!という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
白装束・・・そうです、これは仏教での、第二の旅立ちの時に棺に入る姿なのです。
じゃあ、なぜその衣装を身につけているのでしょうか?
それは、お遍路さんとは、人間の子として一度お亡くなりになり、今度は仏の子として生まれ変わった姿なのです。 生まれ変ったばかりなので、そのままの装束を身につけているのです。
生まれ変わって何が変わったのでしょうか? 人間の子と仏の子の違いは・・・一見して違いは分かりません。 何故なのかといえば、違いは「心」だからです。
人間は自分のしあわせを願いますが、仏は人のしあわせを祈る、大きな心なのです。 |