四国八十八 札所のご紹介【持鈴を鳴らすのは…】
   
  

  持鈴とかいて【じれい】と読みます。お遍路さんの巡拝ではお馴染みのアイテムです。なぜ「鈴」なのでしょうか?

  昔は、空気を動かすことによって、神さまに意志が伝わると考えられており、鈴を鳴らすことは、神霊を招き、煩悩を払い、心を清めるとされ、その鈴の音色には魔除けの力があると伝えられてきました。昔は徒歩で巡拝していたため、山道で獣などから身を守るときとか、自身の存在をまわりに知らせたり、助けを呼ぶときに鳴らしたと言われています。また、ご詠歌を奉納する時や読経の際の区切りに鳴らすのにも使われます。

  持鈴は割と大きな音なので、街中などを移動中は頭陀袋などに入れるのがマナーとされています。

  お遍路さんの鈴の音が山道に響くと、季節を感じさせてくれますね。





 

     
     
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