巡拝をする際の作法

作法は相手に対する礼儀であり、自分の精神を整えるためにも必要なものです。
巡拝の順序や読経の作法など、ひと通り学んでから巡礼に臨んでください。

巡拝の順序

  • 一礼(山門)
    山門や仁王門の前で、まず一礼してから境内に入る。
  • 心身を清める(手水場(ちょうずば))
    水屋で口をすすぎ、手を洗い清める。輪袈娑を掛け、数珠を持ち、心を静めて巡拝に臨む。
  • 鐘をつく(鐘楼)
    鐘楼で鐘を撞く。自由につける札所のみでよい。参拝後に鐘をつくのは「戻り鐘」といって縁起が悪いとされる。
  • 読経(本堂)
    納札箱に納札、写経を納め、続いてローソク、線香、賽銭をあげる。最後は、ご本尊・弘法大師を念じ、合掌し、読経を行う。経本を見ながらでよい(後述の作法を参照)
  • 読経(大師堂)
    本堂と同じ作業を繰り返す。読経は心静かに。
  • 納経(納経所)
    納経所で所定の納経料を支払い、納経帳に奉納、本尊名、寺名の3種類の墨書きと札所番号、寺印、寺名の朱印を頂く。

>> 納経について詳しく知りたい方は、「納経って何だろう?」へ
>> 気になる納経料金はこちら

巡拝中、いやなこと、苦しいこと、くやしいこと、悲しいことなどいろいろあっても、これはすべて弘法大師のはからいと感じ、ひたすら合掌の気持ちで有難く受ける。また同行はもとより、道中いきあう人にも親切にしましょう。

参拝風景参拝風景2