四国八十八 札所のご紹介【第2番】
   
  四国八十八箇所霊場の第二番札所は、極楽寺(ごくらくじ)。  徳島県鳴門市大麻町檜にある、本尊が阿弥陀如来の、高野山真言宗の寺院です。一番札所の霊山寺から1.1km。昔から十里(四十`)十カ所といって、一番から十番までは歩きやすい平坦な道が続き、朝早くから出れば1日で十か所めぐることができます。

  極楽寺は、山号を日照山 といいます。名前の由来は・・・弘法大師が21日間にわたり阿弥陀経を読誦(どくじゅ)して修法され、その結願の日に阿弥陀如来が出現したのでご本尊として刻んだと伝えられています。ところが、後にご本尊の後光が鳴門の長原沖まで達し、漁業に支障をあたえたので、漁民たちはこの光をさえぎろうと本堂の前に小山を築き、それからは大漁があり、山号はそれにちなんでつけられたそうです。

  本堂は天正年間の長曽我部元親の兵火で焼失し、万治二年(一六五九)の再建。大師堂は「安産大師」として知られています。明治の頃、大阪の病弱な婦人が安産祈願したところ、大師が夢にでて四国遍路をすすめられ、結願して帰宅したら男子を無事出産することが出来きたそうです。感激した婦人は後に大師堂の前に修行大師像を奉納したそうです。それ以来、安産大師とよばれるようになりました。
  本堂・大師堂の足下に広がる境内には、大師お手植の「長命杉」や、仏様の足型を型どった「仏足石」などがあります。










 
めぐりやすい八十八ヶ所 四国へんろ
(出版社:満願寺教化部刊)
より引用させて頂いております。

     
     
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